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ホームページは働きたい人と社会をつなぐ大事なツール

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お客様の声

ホームページは働きたい人と社会をつなぐ大事なツール


障害者就労移行支援事業所 ステップ・ワン就労アカデミー
代表取締役 青野 勝行
https://www.s-blue-support.jp

長きにわたり勤めてきた地元企業を退職し、一念発起。2019年10月、株式会社スカイブルーサポートを立ち上げ、医療機関と連携した障害者就労移行支援事業所『ステップ・ワン就労アカデミー』の運営をスタート。総務や人事などの経験を経て、障がい者雇用の担当になったときのことを振り返り、何かやり残した感があったことを思い出したのが、起業のきっかけでした。

身体的な障がいを持っている方でも、精神疾患の方でも、「働きたい」という労働意欲の高い方は多くいらっしゃいます。そういった方を支援して社会復帰していただくことが、世の中の良い流れとなる。そして自分自身にとっても、これまで社会から受けた恩恵に対し、恩返しができると考えたそうです。

経営理念は「いつも人から」。
いつも「人」を大切に、障がいのある人が自由に差別なく働くことができる社会の実現に向け、障がいのある方の「働きたい」を、常に最大限の心と内容でサポートしています。ホームページは、運営スタートと同時に開設。起業にあたって、ホームページは必須の宣伝広報ツールだと感じていたので、前職でつながりがあり、起業塾などにも参加したことで信頼・信用があった浜松商工会議所がお勧めしている『ウェブサポ』を活用することに。

ホームページを公開して数ヶ月で、在宅ワークが強く要求される世の中の情勢になり、奇しくも、在宅ワークでの検索数が上がったことで、これからのホームページの重要性を、より実感することになったそうです。福祉とは一線を画した障がい者の就労移行支援について、青野代表の考え方や信念をうかがうとともに、ホームページや在宅ワークなど、新しい生活様式でのITの活用へ向けた方向性などについてもお話いただきました。

ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様



まず、『ステップ・ワン就労アカデミー』さんについて、簡単に教えていただけますか?

障がい者、私たちは主に精神疾患をお持ちの方で、働く意欲のある方、働ける方の自立支援の一環として、就労サポートを行っています。専門医療機関との連携、福祉の専門家であるサービス管理責任者や就労相談を担当するキャリアコンサルティング技能士など経験豊かなスタッフによる支援、そして、地元企業の連携による就職準備に向けた職場実習といったサポート体制が整っています。

ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様


起業のきっかけは何でしたか?


前職で人事を担当していた際、障がい者雇用も任されたことにあります。職場復帰したいという方が相談に来られて、どう見ても「なぜこの人が?」と思うほど、バリバリ仕事もされていて、人柄も良く、人望もあった。でも精神疾患を患ってしまい、休職を余儀なくされてしまったけれど、働きたい、復帰したい。そういう方に対してどういうプログラムを組むか悩みました。退職する際、このことに対してやり残した感がずっとありました。女性の雇用は進んでいるのに、障がい者はまだまだ。企業に対して雇用を促進しても、周りの意識が追いついていかない。その溝を埋めるお手伝いができないかと思いました。

私は、合理化・効率化という言葉はあまり好きではありません。仕事のつながりが、地域のつながりから生まれるもという形も、とても大事だと私は考えています。信用している人から信用している人へ、という形は安心感がありますから。
私の起業は、会社員のときに培った人のつながり、そして浜松商工会議所のサポートなくしてはできなかったと思っています。会報誌『Newing』に事業を紹介していただいたことで、受け入れ先の企業さんにPRできましたし、一般の方にも認知していただけたのではないかと思います。

民間企業にいたからこそできる、福祉の方とは違う視点、民間の感覚を大事にしたいと思っています。弱者をやさしく守るだけでなく、働きたい人をもっと積極的に社会へ出していくお手伝いをする。それが、私たち『ステップ・ワン就労アカデミー』独自のサポートです。


新型コロナウイルスで世の中は厳しい状況にあり、新しい生活様式に沿った企業の対応が求められています。新しい支援の方法などは、どんなことをされていますか?


コロナの影響を受けにくい業種があると、改めて農業という職種に期待・注目しています。今は外国人研修者の受け入れも難しいため、少しずつ農家さんからも問い合わせなどがあり、理解され始めているように感じます。

先日も、紹介されたハウス農家さんにご協力をお願いして、見学会や研修をおこないました。これまでも農業と福祉の連携というのは言われていて、「農福連携」という言葉もあるんです。けれど、まだ言葉だけで実が伴っていないのが実情です。言葉だけじゃなく、きちんと実行して、認知と理解が進んでいくよう、この仕組み作りをしっかりやっていきたいと思っています。

ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様
ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様

認知と理解というのは、とても大変なことだと想像できます。


その通りです。まず、偏見や誤解という壁がありますから。だからこそ、私たちのような障がい者と世の中をつなぐ役割が必要なんです。
先天的な精神疾患の方は特に、世の中とつながっていることが大事。そして私たちは、世の中からの誤解を避けるためにも、いつもの生活スタイルから新しい生活スタイルへの変換を教えてあげて、適用していけるようつないであげることが必要なんです。知的障がいのある方たちは、一昔前まで家に隠してしまっていましたが、次第に社会が変わり環境が整って、学校に通って教育が普通に受けられるようになりました。そして、社会へ参加できる人が多くなっています。また、もともと働けていた方で、なんらかの理由で精神的な疾患を患い、働きに行けなくなってしまった方も増えています。けれどそういった方たちこそ、働きたいと思っているのです。

働きたい、働ける、自立したい、自立できる、そういう方たちへの偏見や誤解を、いろいろな方向からアプローチして解いていきたいんです。働きぶりを見てもらえれば、「なんだ、個性だと言われる範ちゅうじゃないか」と思ってもらえます。そして何より、働く意欲がある方たちだということを知ってもらえる。ここから認知・理解が始まるのだと、思っています。



認知・理解という点で、ホームページは重要な広報ツールの一つだと思います。どのような役割を果たしていますか?

チラシを配ってお知らせする業種ではないので、ホームページは不可欠なツールです。
これまでは相談所からの紹介が主でしたが、今の時代は求人する方にも求職する方にも、なくてはならない存在。引きこもりや鬱の方は夜中パソコンやスマホで検索していることが多いです。特に30歳代以下の世代は、パソコンやスマホを使い慣れているので、ホームページがないと知りたい人に情報を届けることができません。自ら進んで検索するということは、働く意欲があるということ。そこをつなぐ役割を、ホームページが果たしてくれています。

鬱や引きこもりの方は、人と会うことも、電話で話すことも苦手だけれど、メールでのコミュニケーションは円滑だったりするんですよ。ホームページがあることで、労働意欲のある人とつながる、メールがあることでコミュニケーションがとれる。ITが進む世の中は、こういう方たちにとって、そして私たちつなぐ側にとっても、とても便利でなくてはならない存在だと言えます。

ステップ・ワン就労アカデミー
ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様


ホームページを作る際、どのような点を重視しましたか?


ターゲットは決まっているので、お知らせしたい人、知りたい人に届くことを最優先に、内容と検索ワードを吟味しました。さらに、柔らかいデザインにして、親しみやすさや安心感を与えることを心がけました。

新型コロナウイルスの影響もあると思いますが、ここに来て、在宅ワークのキーワードで検索・訪問歴・問い合わせがアップしています。
また、自分の顔を出すことには羞恥や迷いがあったのですが、『ウェブサポ』さんからのご提案で、自分の顔を出すことで信頼が生まれ、自分自身には社会への責任を改めて自覚するという考えに至りました。結果、良かったと思います。

一番難しいと感じたのは、限られたターゲットに知らせる点や、大手同業者との差別化・すみ分けという点でした。しかし、地元の利というところは強みとして打ち出していける。そう考え、『ウェブサポ』さんと相談しながら、実習風景をなるべく出していこうとなりました。地元企業に勤めていた強みを活かして、実習先などをご紹介いただける、地元の流れをすぐ察知・対応できるといった点もアピールできていると思います。

ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様


今後の展望や、新たな展開などを教えてください。


広告チラシで広報するのは難しいため、職を求める方は、必ずホームページを見る、検索することが、改めて分かりました。
障がい者、在宅、テレワークのキーワードで東京在住の方も閲覧しているんですよ。だからもっと検索しやすいように、もっと分かりやすいように、そしてもっと「自分も働けるんだ」ということをお知らせしていく内容にしていければと思っています。そして、障がい者の方たちの就労ノウハウがある人や人材に困っている人とを結びつけ、マッチングをうまくやっていく仕組みを作っていきたい。

そこからさらに、地元の人のつながり、例えば跡継ぎがいなくて農業をやめようと思っている農家さんなどの後継者不足の解消、といったところにもつながっていけばと思っています。
オリンピック・パラリンピック後は障がい者雇用が促進するというデータもありますし、新しい世の中での生活様式で郊外や地方で働くという新しい働き方になる世の中にも期待しています。どんどん進んでいく世の中で障がい者も進んでいかなくてはなりません。障がい者も自分で稼ぐ、自立することを望んでいます。

今まで、テレワーク、スカイプ、キャッシュレス、パソコンなどのIT化についていけず就労機会を逃していた方や、60歳以上で働くのをあきらめていた人たちに、新しいことにチャレンジする意欲を後押ししてあげることも、大事な仕事だと感じています。そいういった意味で、今の状況はとてもチャンスだと捉えています。新しい時代のサポートを考えながら、さらなる支援の輪を広げていきたいと思います。

お話を伺い、私たちも思うことがたくさんありました。今回は貴重なお時間いただきありがとうございます。

ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様
ステップ・ワン就労アカデミー 代表取締役 青野 勝行様