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ホームページリニューアルという〝投資〟に見合った効果があった。

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お客様の声

ホームページリニューアルという〝投資〟に見合った効果があった。


日本形染株式会社
総務課 課長 川合 直行
https://www.nihonkeisen.co.jp/

明治33年、日本形染の前身「木綿中形株式会社」を設立。
同年、円筒型糊付機による捺染の企業化を皮切りに、現在の船越町に移転。
社名も現在の「日本形染株式会社」に変更し、日本屈指の生産力を誇る染色企業に成長。

伝統と最先端の加工技術で、天然素材のプリント、無地染め加工を提供しています。昭和天皇や上皇天皇(当時、皇太子殿下)が、工場を巡覧されたこともあり、由緒と歴史のある、染色工場です。

創業からこれまで、染色業界をリードする存在として、伝統の職人技を引き継ぎながらも、新しい技術を先んじて取り入れ、開発にも積極的に取り組んできました。伝統と革新を両立させてきた努力は、時代ごとの変化に柔軟に対応。染色業界でも屈指の老舗として、今も革新を続けています。

そんな老舗ならではの悩みは「家内工業」というイメージを、なかなか払拭できずにいることでした。
そこで、染色の技術革新や商品開発だけでなく、今の時代に合った宣伝広告や広報にも投資が必要と、ホームページリニューアルに着手。

狙っていた古いイメージの払拭は、なんと、求人の手応えという、思わぬ方向からもたらされたと言います。

「投資をする価値がある」ホームページとは?日本形染のリニューアルのお話をうかがいながら、考えていきます。

日本形染株式会社総務課 課長 川合 直行様

 
以前から『ウェブサポ』をご利用いただいていましたが、この6月(2019年)、通販サイトの開設を機にリニューアル。しかし、一番反応が大きかったのは、求人面だったそうですね

そうです。これはちょっと私も、思わぬ副産物といった感じで驚いています。

まずホームページのデザインがスタイリッシュに変わったことは、一目で興味を持ってもらえるきっかけになっていると思います。 染色業界は、特に浜松では家内工業で地味なイメージが根付いています。そこを第一印象で払拭してくれるようなデザインは、かなり大きなプラスポイントになったと感じています。

さらに、内容をシンプルにしながらも、より興味を惹かれるデザインやコピーで、それぞれのコンテンツを際立たせるという構成。 伝統と新しいアイディア、職人技と最新技術など、継承と革新の融合という弊社の強みがしっかり打ち出され、プラスイメージに拍車をかけているのではないでしょうか。


求人という点では、従業員の皆さんの顔を出して、外部からは見えにくい職場環境や、やりがいを持って働いている魅力をアピールした方が効果的だと、新たなコンテンツの設置をご提案させていただきました。


若い方にとっては 会社を判断する大きな材料となる、コンテンツだったようです。
これまで、社員の顔を出して情報発信するという思考はありませんでした。しかし、リニューアル前より、求人に対しての反応が各段に良くなっている手応えを感じるにつけ、重要なことだったのだと。

このページを見た若い方たちが、私たちの仕事に魅力を感じたり、やりがいのある仕事ができる会社だと、興味を持ってくれたりしてくれているのだと思います。
見せること。魅せること。目的を絞った見せ方をすることで、届いて欲しいところに届く情報発信をすることの大切さを、今回のリニューアルでより実感しました。 また、そうすることで、予想しなかったところへの、大きな効果につながることも。

強みを際立たせるコンテンツ分けと、コンテンツに合ったターゲットに絞った内容にしたことで、家内工業のイメージを払拭していける手応えがあります。これまで、なかなか新しいことに着手できずにいましたが、今回のホームページリニューアルへの〝投資〟は、それに見合った、いえ、それ以上の効果を実感しています。

日本形染株式会社 様

それから、このホームページのリニューアルと平行して、パンフレットも同じテイストで制作を進めるご提案をいただきました。


ホームページとの連動で、さらに効果がアップすると感じています。 通販サイトの方は、まだまだ、これからですが(笑)。
こちらもフレッシュなアイディアを取り入れて、軌道に乗せられればと思っています。


若い人材へのアピールという点では、やはり、最新の技術や新しいアイディアなどの積極性といった部分は、かなりインパクトが大きいようですね。


現在の染色業界は、機械染めかインクジェットプリント。 まさに新時代の波が押し寄せている状態で、次々と新しいアイディアや技術が生まれています。 若い方の感性や発想力が、とても必要とされている業界でもあり、また、デザインやファッションに興味がある方たちにとって、やりたい仕事ができる、魅力的な業界でもあると思います。

パソコンを使ったデザイン製作、CGを駆使した染色の提案などに関わる、若いデザイナーとフレッシュなアイディアは、染色業界に必須のスパイス。 自分の手掛けたものが製品になる喜びは、ものづくりに携わる者にしか味わえないと思います。 家内工業というイメージの払拭が、このホームページによってより広がり、働く若い人が増えることによって、より「働きたい」と思ってもらえる存在になればと願います。

日本形染株式会社 様
日本形染株式会社 様

浜松で一番の老舗である日本形染さんの伝統という部分も、大きなアピールポイントでした。


もちろんです。 浜松の老舗工業と言えば、オートバイ、楽器、繊維の三大工業が知られていますが、実は、一番歴史が古いのが、繊維。 あまり知られていないのですが、私たちがホームページをリニューアルしたことで、知っていただけるきっかけになれば。という想いもあります。

私たちの伝統は、先人たちが土台を作ってくれ、それをしっかり守り、引き継いでくれたからこそのもの。 老舗であること、伝統技術が継承されていることを、しっかり見せることも、今回のリニューアルでは大切にしました。 そのことで、業界をリードする革新的な会社であるというイメージも、より強調されたのではないかと思います。
このリニューアルをして、老舗という言葉は、安心感や信頼感を与える、一つのブランド力ではないかと感じるようになりました。



確かにそうですね。歴史や伝統技術は、老舗にしか持てないブランド力。以前、日本形染さんの伝統技術『型染め』を拝見しましたが、まさに職人技ですね。


ベテラン職人の感性と経験がものを言う染めの技術と品質に、プライドを持っています。 天然素材を扱うので、同じレシピの色でも季節によって色の出方が変わる、とてもデリケートなもの。 原料となる植物は、季節や育った環境によってその性質が違います。

そういった個性を均一にするためには、技術力や経験値だけでなく、繊細な個性を見抜く感性が必要です。 そうした、ものづくりの伝統は、いくら機械化が進んでも、変わることはありません。 人の手が機会を動かす。品質を保つため、最後は必ず、人の手が必要になってきます。
だからこそ、技術の継承をしていくことが大切なのです。


日本形染株式会社 総務課 課長 川合 直行 様




職人がつくる、ものづくりのあたたかみが、時代を経て、また好まれてきています。さまざまな時代の変化の中で、生き残ってきた秘訣はどこにあるのでしょう。


薄利多売の時代を迎えた当初、私たちも海外製のものに押されて、苦しいときがありました。 しかし、国内生産には海外生産ではできないものがありました。 それが、レスポンスの早さです。 私たちは海外生産で生じる、輸送などのタイムラグを埋める、スピード感がありました。 売れ時を逃さないスピーディーな生産は、安さに負けない付加価値となり、再度、国内産のものが見直されるようになりました。 新しい時代に新しい概念を取り入れて、ほかにない付加価値を強みにして勝負する。 そうやって、時代時代で、新しい強みを身に付けていく努力をした結果だと思います。 見学に来ていただくと、伝統技術だけでなく、特殊加工技術や、そこに至る研究・開発、デジタル化されたデザインの現場など、さらに私たちの仕事の魅力が分かっていただけると思います。



これからの業界の動向、そして、そこに対応していく日本形染さんの未来予想図を教えていただけますか?


時代はさらに進化し、技術もどんどん変化していくことでしょう。 けれど、衣食住の食を除いた部分で、人々の生活必要なアイテムとして、布は変わらず私たちのそばにあると思います。 しかし、求められるものは、変わっていく。 そのオーダーに応えられるよう、新しいことにどんどんチャレンジして、若い感性を取り入れ、技術開発やオリジナリティーを加速させていきたいと思います。 そして、委託加工だけでなく直販できる形態を整え、服飾系へも進出していきたいと考えています。 また、日本の染色業界をリードする存在として、繊維をアピールする発信手法をさらに広げ、業界を盛り上げていきたい。 そうすることは、後々、人財を増やすことにつながり、業界の未来にとってとても大事なことだと思いますので。 それでも、これからの時代も、本物が認められ、好まれる傾向は続いていくと思います。 そのため、というだけでなく、伝統技術の継承を変わらず続けていくことは、染色屋のプライドと使命でもあると思っています。


ありがとうございました。老舗のブランド力を垣間見たインタビューでした。これからも、伝統と革新を伝えるお手伝いをさせてください。

日本形染株式会社 総務課 課長 川合 直行 様