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お客様の声

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鶴多建具製作所(木造建具受注製作)

代表取締役 鶴田泰広
https://www.tsurutatategu.co.jp/

100年企業顕彰を浜松商工会議所から受けるほど
伝統のある鶴多建具製作所様。
先代の社長様が就任される時に、
お名前そのままの「鶴田建具製作所」から事業のさらなる発展を願い、
「鶴(お祝いごと)」が多くなるようにと、
「鶴多建具製作所」に改名されました。
それから50余年が経ち四代目の現社長の現在でも、
社長のお人柄もあり地域の皆様、社員の方々からも愛され、
高い製作技術も持つ会社として定着されてらっしゃいます。
社員の方の技能向上には特に力を入れており、
国家資格の取得も奨励しています。


会社の業務内容を教えて下さい。

我が社は、ゼネコンさんや建設会社さん、工務店さんなどから依頼を受けて、公共施設から個人のお宅までの建具(たてぐ)と言われる障子や襖、ドアなどの製作、取付けを行っています。

これまではホームページはお持ちでしたか?

必要性は感じていたんですが、まったくどこから始めたらいいかわからない。いろいろな会社から営業も来るのですが、ウチの会社の技術など関係なく「検索順位」とかの話を一方的にされたり、予算が合わなかったりしたのでこれまで見送っていました。

近頃は木の建具の需要が減っている、使ってくれるところが少なくなっている現状です。住宅では建材メーカーの既成品、完成されたものを大工さんが取付けて完成してしまうので、建具屋の出番が無い場合が多くなりました。形が特殊だったりしてこれまで建具屋に依頼が来ていた学校、保育園、老人ホームの建設にも、建材メーカーがだんだん進出して来るようになりました。最近では精巧な木目の印刷シートを貼り付けた擬似木材が使われることも多くなってきました。 だから本当の木の良さを知ってもらいたいと思い、ホームページにさまざまな建具の製作例を「生きた建具」として紹介したいと以前から考えていました。

建具関連の言葉については、若い方にはご存じない方も増えてきています。建具という言葉自体を読めないお子さんが増えたりして「たてぐ」って何?という状態ですので、今後は建具の基本用語集なども増やしていって、少しでもPRできたらと考えています。木の種類による特性の違いなども知って頂けるようになったらいいですね。



事務所の窓にも障子が組み込まれています。見本も兼ねてさまざまなデザインを組み合わせてあるので、まるで芸術品のようです。外から入る光が障子で柔らかく感じられます。

釘を使わず木を組み合わせる「組子(くみこ)」の見本です。格子状の枠組みにアクセントとして色違いの部品をはめてあるので、濃い色の部品は外して位置を変更することが可能です。

ご来社いただいたお客さんへのプレゼントとしてお配りしている「木製マグネット」と「襖紙のしおり」と「折り鶴」。「木製マグネット」は毎年、社員の皆さんが各自で制作され、コンテスト形式でグランプリが決まります。写真は、今年のグランプリの「障子・襖マグネット」。


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浜松商工会議所のウェブサポセミナーにご参加されたのがきっかけだそうですが、どちらでこのセミナーをお知りになりましたか。

商工会議所の会報誌「Newing」を見て参考になりそうだねと、社内で検討した上で参加させてもらいました。


セミナーにご参加後に当社から制作のご提案などをさせていただき、レギュラープランでのご契約となったのですが、決め手となった点はどちらでしょうか?

まず、これまでに作られたホームページの制作例などを見せていただいて、「素敵だなぁ」「うちのホームページもこうなればいいなぁ」と感じました。そしてホームページについてすごく丁寧に教えていただいた点、さらにどうやったら予算をかけずにホームページを公開できるかまでも、一緒に考えてくれたのがとても信頼できたので制作まで含めてお願いすることにしました。


制作にあたって何かお気づきの点はありましたでしょうか?

担当デザイナーの方がお若い方だったんですが、うちの意図を汲んでくれたし、いろいろ建具についてご存知だったので安心して任せられました。他の業者さんだと「順位を上げる方法を知ってます」とかグイグイ営業に来られて、逆に考える時間を与えてくれないので、苦手でしたね。打ち合わせ開始時に、私がどうしたいかがまだハッキリしていなかったので、若い社員の意見を聞いたり、デザイナーさんの提案を取り入れたりしながら、じっくりこちらの要望を聞いていただきながら進められたのがよかったです。特にトップページのデザインは見た方に大変好評をいただいています。


ホームページ公開後の問い合わせのメールや電話での反応はどうですか?

公開後半年くらい経って週に2~3件は、問い合わせのメールや電話がかかってくるようになりました。 「こんな素敵な建具が欲しいわ」など、どこに頼んでいいのかわからなかった方からのご依頼をいただくことが多くなりました。「こんなに素敵な建具屋さんが近くにあったんだ」とか言われると、こそばゆい感じがして恥ずかしいですね。おかげさまでご依頼が増えてからお待ちいただいているお客さんも多くなってしまいホームページにもお詫びを掲載させていただいたくらいです。 それでも、いつまでも待っていますと言っていただけるお客さんが多いですね。細かい仕事が多いのですが、お客様の評価が直接いただけるのがうれしいです。



記事の更新が週に2回は行われていますが、主に記事の更新はどなたがなさってますか?

担当の社員が仕事の合間にいろいろと掲載するネタを集めてくれています。数件分を貯めておいて予約投稿という方法で準備しておいてくれてますので、業務が忙しくなっても定期的に公開できています。私は時々、公開前に確認して必要に応じて修正をするぐらいです。



社内で運営するために工夫していることは何かありますか?

全員がいる朝礼でホームページの話題を出すことで、担当者以外にもホームページに関心を持ってもらうようにはしています。 そのためか、製品の完成時にも担当者に声を掛けてくれたり、工場内で撮影してくれたりと社員全員が、いろいろと協力してくれています。

建具というのは、現場で取り付けるまでがうちの仕事なんですが、現場で完成品を写真に撮るタイミングって意外に難しいんですよ。取付けのときは、現場がまだ乱雑だったり、まわりが養生中だったりして、全体を写せない状態の場合が多いです。 逆に、完成に近い時期は、床にワックスをかけたりなどで物件に入る日程が合わなかったりして、そのうちに引渡の日程が来てしまうことがあります。それでやむをえず、工場内でドアだけ、障子だけ撮影して掲載しているケースが多いんです。建物にちゃんとハマった写真が本来は一番、綺麗だし見せたいんですけど、なかなかそうはいかないですね。それが残念です。

 

ホームページの更新が継続して行われていますが、何か心がけている点などありますか?

ともかく、更新の回数を増やして見ていただくことを意識しています。 社内で勉強会や研修を行ったこと、展示会視察で見てきたことなど、会社に関係することならなんでも掲載していこうと話し合っています。技能向上のために社内で行われている製作コンテストのことだったり、社員の国家技能資格の受験であったりと、社内のことでも記事にして掲載すると反響があって楽しいですね。

建具製作技能士の実技試験は、手加工のみで1枚板から課題を6時間の制限時間内に作り出します。すみずみまで集中して製作する職人の技術が試されます。

若い職人さんも納得するまで何度でも練習し試験に備え、ベテランの先輩に見てもらいます。こうして長い伝統が培われていきます。



今後、ホームページの内容で予定されていることはありますか?

手を離してもゆっくり閉まるドアなど、写真だけではわかりにくいドアや建具の動きなども将来は動画で見てもらえればいいなと考えています。
他には”社長の目”というコーナーで自分が美しいと思ったり、オヤッと驚いたりした直感を大切に、建具のデザインや表情がわかる写真をアップしてみたいな〜、とも考えています。

今日はどうもありがとうございました。



建具製作技能士1級の試験は、年1回しか受験機会がありません。
しかも機械を一切使わない手加工試験は5時間半もかかる試験だそうです。
今年の静岡県全体の受験者は三名のみ。
そのうちのお二人が鶴多建具製作所様からの受験者だったそうです。

社員の方と建具という伝統技術の両方をとても大切にされているのが感じられる鶴多建具製作所様でした。